ルビー・ウーマン《黎明編》〔31〕脇田大佐はすぐにこう呟きました。これは?危険なのでは?お互いが、勘違いしたとなると・・・この図書館男は・・・。神は目を細めて、こうおっしゃいました。お前はどうしてそう優しいのだ。それでよく、海軍の司令が務まったな??は!脇田大佐はまた、敬礼しそうになります。人間ひとりに、備わった、道具のようなものなのか?その敬礼は?そうであります!!脇田大佐は、無理はしないことにしました。とにもかくにも、この強情っぱりの娘に縁があった、その奇跡の方が、より果報に思えたからです。神は、こう言われました。この図書館男は今日の、今の今から、戦闘体制に入ることを、自身でわかっている。それを、覚悟しないで、大佐の次女を嫁に貰えると思うなら、逆に不自然だ・・・と。大佐は、神のランクでは、相当上かもしれないと、そう思いを新たにするのです。一生つく伴侶を、次女が得られたことが、不可思議を可能不思議〔可不思議〕に変えたのです。まだまだ、油断は禁物だ!!神は、こう言われるのです。原爆の試練から立ち直り、自分たちで、復興をと大長崎建設が手掛けるアパートにこの二人が応募するように使者を差し向けるのだ・・・。