ルビー・ウーマン《復讐の館編》〔9〕さあ、迷わずにアマゾン総帥にも、与えましょう♪、ヤマハPSR-500の40番、VIBRAPHONEを・・・。これほど、響く楽器は他にない。まるで、希望の王国の序盤を思わせるような、えもいわれぬ魂のやすらぐ余韻。キャロの第一作、よみびとしらすが、もしも消滅していたなら、今現在の執筆活動も無かった。それに気がつけない愚かなキャロではないのです。あの大坂万博で、キャロが世界中の、食と、美人を満喫したように、キャロのこころは、地球規模、井の中の蛙ではないという、立証にもなりますよね・・・。あの万博では、一緒に同行した、女の子の知人の家に泊まるのですが、このひとつ下の中学一年生の女子の家を、初めて訪ねて、そのお父様に、差し出された本・・・なんと、天から来た人。これを読みながら、待っていなさい。それからまもなくお父様は亡くなるんですが、後から考えると、小学校六年生だったキャロにとって、あの本の存在こそが、ファーストゲートだったのでは?と。なぜ?迷いも無く、書架からあの本を?それは、キャロにキリストが関与することを、直感で察知したからだと類推します。それがまだ、12才のキャロにはわかりませんから、程なく帰宅した彼女の部屋に移動することで、本は置き去りにされますが・・・。読ませたかった、弁護士の意図がキャロの脳裏に投影されて鮮やかに残った。本の題名に拘る前に、知っておかなければならないことは、自分が捨てたものが、置き去りにしたものが、切り札になるという、人生に於けるジンクスでしょう。