俺は今日、待ちに待った敬老会に出席で本当に首を長くしていた甲斐もあったと吉日を噛み締める。二千円相当の幕の内にちょっとした刺身や酒も出るのが、川徳という割烹旅館での開催のときで、今日は酒や刺身は出ないだろう。場所が狭いからだ。この矢上神社のお御堂で小さい頃遊んだというあいつは幸せ者で、俺は今日の日のこともあり、弟の家のポストに昨日手紙を入れておいた。弟も今は働いているようで、家を売ることも考えてはいないようだが、俺としてはまだ家の売却話が進展してはいない・・・ということをしたため彼に伝えることは礼儀中の礼だった。きっと読んでくれていることだろう。家を売らずに持っておけばその財産はやがて、あいつや弟が亡くなったときには我が家の五人の子供等が相続するだろう。それを放棄する者もいるだろうし、その辺が随分後のことなのでわからない。俺は土地や建物についてかなり勉強し宅建取引主任者もバンカー時代三回はチャレンジしたが無様にも落ちた。もしも合格していたなら人生の運び方も変ったろう。デルスカイしておこう。一試が万事だ!!