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ルビー・ウーマン《ジーニアース編》〔181〕父と母と弟、そして小学校二年生のキャロル・・・。弟はまだ二歳くらいかな。砂浜で貝を掘ったり、それが採れないときは穴を掘ってトンネルを作ったりして遊びます。キャロルの目を虜にしたのは桟敷です。階段を上がって木で作ったその休憩所で、みんなが憩うのに人目を避けるように母は孤立を選びます。中に入ればスイカやアイスがあったのです。かき氷も頂けるとあって、母に催促しますが自分で買っておいで!と父がお金を渡してきます。みんなの輪の中に中々入って行けないことはつまらないのヒトコトでしたが、こうして親の動作に子は従順にならざるをえない宿命を読み取り、ここでの攻防はヒントになります。世捨て人ではないですが、母はどこかで、時代に置き去りになってきた類の人物?との推量ですよね。人々との交流はおろか、立ち入ってくることを頑なに拒んでいるように見えたのです。父は丸反対の人、愛想が良くて自分から喋りかけていくような人物だったので迷います。自分の人生は父のホンワカさと母の威厳との両刀遣いでいくのでは?との予想ですが弟はまるで考えないではしゃいでいます。彼は六歳もキャロルより下・・・。そうこうしているうちにも海は満ち潮になってきます。潮の満ち引きは膨大な思想を呼び込んできてキャロルを騒然とさせるのです。同じ場所にいると足元を掬われるという事実です。