ルビー・ウーマン《ロイヤル・ボックス編》〔174〕弾き語りを募集している看板を見つけ、そこへ行きたい!って即座に思います。当時の音楽会はそういったフォークミュージックの全盛期。みんなが自分の音楽にチャレンジし仲間を作って独自のファンを増やしていたのです。どういう経緯でその看板を見たかは覚えていないのですが、キャロルは黒崎までいこうと突発的に考えます。そこへまず行き店を見たいと思うのです。恐らくピアノはあるでしょう。喫茶の形式を取っている。しかし自分は夕方以降も予定はあってまさお君とクラブ近い場所へ出掛けないといけない。それを思うと時間が取れないことに気がつく。電車に乗ってお昼休みにいくことにします。自分の楽曲を聴いてもらえればこんなに嬉しいことはない。北九州市に来た甲斐もある!そしてそのときにはオーナーに用事があるのでいってきます!とだけいい休憩を取ったのです。そんなことは本当なら許されないのですがここにいるのもあとわずか・・・のような気がしたのです。母の気持ちを考えるといても立ってもいられないドンズマリに陥ること多々。何かしら想い出は必要でチャレンジの記憶が不可欠だったのです。後年になってわかるのですがスムースに行けた自分が奇跡!!キャロルは公衆電話を使い約束を取り付け喫茶店を訪れていますがその頃の通信事情が今のように発展していない。公衆電話でダイレクトに掛けるという勇気が自分にはあったということです。