一世紀は百年・・・しかし千年の位が二千年になるときこそ千年に一回の人類の遭遇で、一堂に会するをベンジャミンシャトルしておこう。自分が慌てたのはつい最近でなんと父はあの関東大震災の年に生まれているのだ。もちろん震災があとだが、それを逃れたのが、長崎に帰っていた旗職人の光男だ。家を留守にして、博多、京都、そして東京と丁稚奉公を終えるとはるか関東にまで・・・その執念には恐れ入る。もしも超一流になりたい!との想いがそこまでなく希薄なら、それほどまでの修練を自身に課すことはなかったろうし、妻であるタヤも一晩で袴を縫い上げるほどの和裁師だった。脇田大佐はいうまでもなくその妻キミも聴く処に拠ると、料理はおろか三味線やお琴では追随を許さなかったという。四人の素晴らしい祖母たち祖父たちはキャロルの健康だけを今・・・願っていることだろう。キャロルがここまでイキテイルことが奇跡なのだ・・・・。タヤはこういった。それを聴いたときにはキャロルはおろか、キャロルの母もたまがったというものだ。堂々と臆することもなくタヤは言った。今後百年のうちにもこの家から救世主が現れるだろう。するとこの救世主がキャロルの子供か孫かもしれぬ。。。本命はダークホースの弟かも?今からが俄然楽しみな和田家である。