おもろさに気が付かん人間はわやや

 宇部に棲んでいたときは、平屋だが一軒家。裏には庭があり、柿の木があり、たわわに実っていたんや。

たわわ言うか?バナナじゃないからな。旦那はすぐお手製で柿を、もぎ取る装置を工作の要領で作り、一番上まで登り、柿を、落としはじめた。枝に引っ掛け捻ると柿は地面に落ちる。長男はそれを地面に落ちる前に段ボールで受け取る任務を授かる。うまく箱内に入らないときは、否応なく親父からやじが飛ぶ。渋柿なのに頑張るんは正月に干し柿食いたい一心やった。ほな行こかぁ。しぶ顔で 柿の木登り 渋柿の 収穫にいそしむ 訳あり家族(今ならメルカリに出せたわ)