イエローダイヤ・マン《標榜編》〔175〕あれほど憧れて待ちに待ったハンバーグ三種が出たが、イマイチだった。特に期待したチーズだが、店によっては流れ過ぎていてこのまったり感を出すことがテーマだろう。流れしまうチーズであってはならないし、そうかといって固まる寸前になってもいけない。ここがチーズハンバーグの極意なのだと思う。もう一回は購入したいとは思うが自分が弁当やに勤務したあの時を思い出した。まだ新商品に慣れていない頃。新発売の弁当作りは結構気を遣うし、それが完璧だ!と自分に納得出来るまで、二、三日は掛かる。俺はアジフライ弁当が出たときもっとも感動した。これが大きいアジだった。開きだが、相当にボリュームがあって慎重に揚げ時間をセットし揚げたものだった。自分でも購入して帰った。しかし嬉しいことにアジが人気で着替えて見るともうない。これは嬉しい計らいなのだが、自分が買えない寂しさも相当分あって、他の店舗も見にいったりした。結構自分の店で買うのには勇気が要る。商品はなるべく顧客層に与えないと意味がない。従業員は頼まなくともこうして購入してくれて、しかも他の店舗にまで、足を運びアジを吟味する。アジフライではなくこうだった。真あじフライ弁当・・・だったのだ。一文字で弁当の真価が替わってしまう場面だった。