サファイア・マン《面白い男編》〔63〕結婚という形態が何か特別な意味と快勝を含まない限り本当の結婚願望は生まれてはこないし、彼にとっての結婚こそまだイミフで朝もやでしょう。しかしやはりAチームのニンゲンの活躍は約束されていて、結婚自体が実になる要素を含むことが人生の序盤で決定済みかのようにこう言うのです。僕を完全に任せていられる女性に出会いたいって。するとキャロル達の世代憧れた結婚願望とは違う・・・。この異変なんですよね。男の方が引っ張るのではなく男の方が確実に牽引される結婚をどうも願っているような感じもして昨今の結婚について考えさせられてしまうのです。もう家の存続のための結婚というイメージはむしろ皆無で、男女ともが縁を求めている。どうやったら伴侶と巡り会えて、どうやったら目線の同じふたりのカップルが誕生するのか。出会いこそが希少になったのでしょう。そこで、目立つナイスガイは割かし早く相手を獲得しますがBチームだと自認する二男のこころの焦り・・・。これは誰にもあることなのでしょう。そしていつの間にか、三十代、いつの間にか三十台半ばを超えて四十代。恋の節目はそうやって見えて来ないし、自分自身が節目を発見しないといけません。恋を沢山してもそれは無意味です。それならどういう対処が?