ルビー・ウーマン《ロイヤル・ボックス編》〔115〕余談になりますがこの生クリームの一件がキャロルに勇気と信頼を与えることになるんです。当時おつかいで買って来ていたのは雪印だったかも?って。そして今も全く変わらない商品内容と装丁に驚愕するのです。一口に四十年もパッケージが変わらない商品ってのはまずない。原稿用紙だって時代の趨勢でサイズが変遷してきている。それなのに?各地のセブンイレブンやローソンでこの商品があるかないかを調査します。やはりセブンが一番置いてた。スジャータの商品ですが最初に生クリームを発見した人・・・これはノーベル食科学ものでしょう。でも・・・キャロルはママが必至で手をこまねいていても質問もしない。我関せずえんとしていた。どんだけ?クールキャロ構想だったか?でも次の一件には興味津々で観察しています。ママがコーヒーのスプーンの場所にアーモンドやカシュナッツ、ピスタチオを二個置いたときです。これはコストに見合わない!?ってスグサマ辞めたけど、キャロルは顧客にこっそり出していたんです。缶の中にまだありましたからね。当時は防犯カメラも存在しない牧歌的なニッポンです。そうするうちにもまさお君がお父様と来店する日がやって来るのです。