ルビー・ウーマン《ロイヤル・ボックス編》〔55〕修学旅行の大銭湯の場面が遂に来て、キャロは意気揚揚として衣服を脱ぎにかかります。他の女子の方を、チラっとのぞきます。な、なんで???なんでなんで?みんなが、全員が毛があるのです。キャロはしまった~~~なんてこった?って窮地に追い込まれます。そのまま、衣服を着て、こっそり部屋へ戻ろうとすると、どうしたの?入ろうよ!!入ろうよ!って友人たちが、キャロの手を離しません。さ、みんなで湯船で泳ごうよ~~~タオル風船作ろうよ~キャロはジブンの思い込みの激しさの犠牲者になっていた。最初こそ、タオルで隠そうとしましたが無駄な抵抗でして・・・。そして、いやあアンタは、やっぱりねんねやったとね!!ってみんなからの驚嘆の嵐。ネンネっていう言葉当時あったんですよ、子供から抜けていない女子をそう呼びました。じゅんとネネというポップデュオもそういえば流行しましたっけ。キャロはこの時の、勘違いの修羅場を経て、ジブンの思い込みこそが墓穴を掘るのだと頭に刻みます。しかし、みんなからは、それまで以上に可愛がられ、親しまれ、重宝されるっていうから、人生劇場はわかりません。