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サファイア・マン《緻密な男編》〔123〕妻の母親が出産の手伝いにきていて、しかも子供三人にちゃんと食べさせ留守を預かる・・・それは大変なことであることを事前に彼に説明をしていなかった自分にも落ち度がある。しかもシゲルちゃんの横柄な態度がキャロを爆発させます。ご飯と味噌汁、そしてサンマの塩焼き、ナスの田楽、それだけだよ?これが晩飯?どうなっているんだ?って。しかしすぐには言葉で言い返しません。なぜならキャロには相手を見透かす術があったからです。相手はこれを言動することで、こっちの出方を待っている。相手もこっちの態度仔細を見たいのです。落ち着かせようと思いました。自分の心をまず平常心に置きます。彼のこの横柄さは二十四年にも及んだ独身生活から尾を引いたもの?・・・きっと美味しいものをチョイスし、最高環境できたのでしょう。バリバリ働き自分の食生活を思うがままでここまで来た?いいえ、彼は週一回、ステーキなどの外食はしても、全く派手ではなかった、するとこの傲慢さは?そう・・・キャロルと一緒に暮らす半年間で身につけたスタンスだったのです。母にどうこう指図しようなど、はなから思いません。なぜなら自分の金銭を捻出して母は長崎から来ている。そこをバンカーの彼が理解しないはずはなく一層の配慮が要る場面でした。自分の留守中にふたりが火花を散らさないように・・・。