ルビー・ウーマン《黎明編》〔60〕60分の四分の一は15分、そして100パーセントの四分の一は25パーセント。なぜ、365は4で割れないかを容子は煮詰めているようだな。はい!私も忠告したんですよ、もっと違う方角があるって。そうだな、方位や方角こそが、海軍教育にとっての基礎になる。何も間違った方角にわざと砲弾を向わせる馬鹿はいまい。しかし私は気が付きました。文系の人間の理系を超える数奇さを・・・。たとえば?365日を365度と推理する点。そして91人に4を掛けて、ひとり余るという数字をいかに読み解くかです。それはそのアルティメット・パラソルでも駆使されていて、落ちこぼれたその人間が這い上がってくるときに、誰が再び容子を崖から追い落とすのか??という処の真相です。容子の場合、己の人生が下敷きですから嘘偽りがない・・・。困ったなという人間たちは攻防するわけですが、これはゲーム上なんですよ、こういった次元設定こそが理系にはない分野です。推定有罪の奴らもゲーム上のことで、いちゃもんは付けることが出来ない。アルティメット・パラソルはコロンボ警部の上前をすでにはねて久しいということだな。しかし最後に生き残るのは、磐石に見える日航機に乗った人間ではなく、気球に乗った人間でもなく、宇宙船に乗った人間でもなく、結局ライト兄弟飛行機組なんだよね?そこなんかが容子らしいな、ライト兄弟が危ないとみんなが思うが最も怖いのは宇宙船だし解剖されて調べられて湖底にポイだろう。人間とは実に浅はかだ・・・特に理系の人間の一部の奢りは鼻につく。容子は落ちこぼれた自分を直に登場させて物書きの記録も随時更新させている。ここにも眼を見張るしこつこつやって来ていない人間の指図を受けないのも至極当然だろう。ごもっともです。