ピーパー・ウーマン《ジュエリー・ボックス編》〔3〕懐かしい郷愁を抱かせる一品として味カレーを袋入りを揃えるとメキメキみんなの顔が引き締まってきます。なぜこれなのかはわかりません。マレが小さいときに食べていたおやつで、時間客はよっつの中から選択をしなければならなかったのです。味カレー、ところてん、手作りパン、爆弾オニギリ。オニギリとパンは近所の店と提携していて注文あるごと貰いに走っていたのです。ところてんも親友が加担していました。材料代だけでストックしてくれて良き理解者でした。この四つの中から選択して、一時間のお昼ねを提供していたものの、当然新しい顧客開発が急がれていたのです。このドンズマリ状態から脱却するスベは自分の頭の中だけでは申し訳なく、どんどん外紙を投入する発見力をみずからが持たないといけないとすでに追い込まれていたのです。二時間ミーティングの為に椅子とダイニングテーブルも配備していました。人々はこういった密室での会議を好み、どこにも漏れない対話を必要としていてタバコは基本喫煙にしていました。本も持ち込みや保管良かったし自分の好きな書籍棚も人と共有でした。Yシャツのアイロン掛けはロボットには出来まい!!とマレは強気になります。丸投げクリーニングと自分アイロン掛けのハザマにサービスのポケットはあると睨んでいたのです。