サファイア・マン《かけがえのない男編》〔51〕男性がその一生で自分の子供として育てる人数とは果たして何人でしょう。何もかも女性を中心として考えてはなりません。母性本能は男性の方が上?そうです、物事の批准がひっくり返る、そういった事態になっても生き延びる人材になるのが先決で、先手必勝プログラムはこの国ではキャロルが第一陣でしょう。先手を取れずに後手後手になっているなら、腐常識が根底にある、その頑丈な岩盤撤廃から始めないといけないし、何もかも徐に政治のせいにしてはなりません。キャロルは長崎に来るビジネスマンがその当時から自分は負け組みなんだと自身を揶揄していたことに興味と悲哀を感じる・・・。その頃、西暦1982年冬からそういう傾向にあったのですからどれくらい長崎の評価が低かったか思い知る必要性があります。まず左遷されてきたというビジネスマンが多かった。支店長クラスでも長崎で一発逆転は難しくて、長崎ではやることは決まっていました。原爆資料館、グラバー亭、中華街でのちゃんぽん味わい、そして長崎の思案橋散策、あとはあの頃は今みたいに掘り起こされてはいませんから思い浮かばない。ああ、古賀人形があります。これをビジネスマンは欲しがった。長崎を去る人々は必ず記念に買い求めました。