あの現場を見ていたから今がある。

 

小一になったばかりの三男は、この写真の崖まで、ボールを取りに行くのをわては、偶然目の当たりにします。今いる部屋は当時、長女の部屋でしたが、何かを探しに来ていたとき、目撃するのです。家にいるのは、わてひとり。窓の正面見てください。落ちたら即死。わては、びっくりして、逆に声はかけず、無事にボールをとって戻った三男を見届け、夜になり、息子に語りかけました。人から頼まれたら、まず、危険度を測りなさい。風が強い日なら、あなたは、落ちますよ?私が命がけで、産んだあなたを人からの頼まれごときで、失いたくない…今から27年も前の話です。