しかし、天使なお客様は何も言わずに帰られ、うちは…うちは?良心の呵責にさいなまされとる。お客様はアプリを入れていておにぎりを、安くしてもらおうとバーコードを開いてうちに最初から見せていた。しかし、レジを全部打たんと割引にはならんため先に、レジを打ち終えることは先決やと、うちは商品が他にもたくさんあり、間違えないよう打ち、少しそこで、お客様と雑談を交わした。しかし、その瞬間、お客様はバーコードを開くのをやめて、暫くうちの話を聞いておられ、うちも、すっかり、おにぎりを割引するバーコードタッチを忘れていたんや。うちは、40円の金額を損させてしまい、今は虚ろや。じっと猛省しとった。優しいお客様は、そのことを知りながら何も言わん。しかし、あとから、また、お客様は相談室に電話は掛けんとは言い切れん。うちの中で良心の呵責はまだ激しく唸るんや。