エメラルド・ウーマン

 

自分は本当に誰かの意思の媒体なら、すらすらと、他者の思いを綴ることは、容易(たやす)いだろう。この思惑から、エメラルドやアクアマリン、ブラックオニキスは開始されました。全部は試作であったのに、こうして、数字に囚われない宝石シリーズが定番として残ったことを私も喜んでいます。相手の思いを自分が代弁する作業は、聞きながら執筆で、相手が考えていることをある程度、分かってないと要領は得られません。ノンフィクションライターの深い洞察より、まず、真実を把握することが起点になります。私の本心を知るきっかけになったのは、容子がそのことについて、知りたい!!と強く思ったからこそです。封建やいじめには、陰湿な思索の小部屋があります。みんなと一緒に談義など出来ないからこそ、しぶとく、生き長らえ今日ある。きっと、あの娘ならやってくれる。やっちまったぜ…とは吐くものの、したり顔は隠せません。