西🏝姫瑠のアディショナルタイム463

 

父はありとあらゆる本を借りて来て幼いあたしに与えました。しかし、母にはその様相は1ミリもなかったことで、あたしは父の話すおとぎ話よりも、もっと凄惨なものが、世にはあるのでは?それを幼児の頭の中で追い駆けました。父より母が何かを知っている。知るからこそ、本を与えない所作に出たのでは?と類推したのです。父は女性の生き方として、しっかり稼げる旦那の補佐で動くのが理想像としていました。しかし、母は黙秘して、あたしには何も伝えない。どちらが信じるに値する?あたしは母の沈黙を獲ったのです。