デニム・ブルーママン18の17

 

この二人との出会いがとってもドラスティックだったのでわたしもしょっちゅう聞かされていました。まず、河野氏はOKレストランの横にあったOK高速洗車場の所長も兼ねていたことで、グリルへよく来ていたこと…容子は接客しながらこの人物とおしゃべりし、会話が弾んでいたそうで、やがて・・・僕の喫茶店で修業しない?って誘われていくんです。小泉氏は車に速い時期から注目をし、グリルやスナックにも目を向けていたことがわかります。それが容子の志向としっかりマッチングしていたのでしょう。喫茶も学びたい!!っていう容子の気持ちにすっかりフィットして、やがてバンビで容子は中学時代の同級生たちと遭遇します。高校のとき、結構悩み、家の中で悶々としていた分が一気に出たんでしょう。堰を切ったように容子は快活になっていくのです。飲食業って凄すぎる。向こうから来てくれる有り難さ・・・相当に家事では遅れている容子の食事配膳能力でしたが、河野氏の奥様の指導を受けて、サンドウィッチやスパゲティ、焼き飯、カレーライスを作ることが出来るようになっていくのです。そこは珈琲がメインでしたが、軽食にも力を入れていて、カレーこそ、ルーを上から掛けるだけでしたが、容子が焼き飯に挑戦した初めての店になるのです。私はあえて、台所の仕事を容子には一度もさせていなかったからです。男子厨房に入るべからずをしっかりと守り、元来男の子である容子の対面を守った形を採ったのです。(24387)