西🏝姫瑠のアディショナルタイム(178)

 みんなに預けておいたあのシーン・・・覚えていますか?部長の腹がいきなり鳴って会議が素っ頓狂に楽しくなったこと。そしてこう言われた。俺の腹が鳴った瞬間の狂歌を、もしもお前が詠めるのなら、出世コースに推薦するっていう打診。これ、受けてもいいかもなって彼は思って翌日まで考えて考えて、あることと比較してしまうのです。腹が鳴るっていう現象はとても爽やかで使えるんですが、もしもこれが、おならなら?ってふと・・・立ち止まっていまうんです。風流って誰しも呼ばれたい。小学生が出し合うダジャレとは一線を画するようなトリックや情操が欲しいって。彼はとうとう狂歌を考え完成させます。数首が出来て自分の中で、競合もさせて選ぶロジックに突入するんですが、部長は、果たして狂歌をわかっているのか?が気になり始めるのです。その感覚に洒脱だからこそ、提案はあった・・・しかし本当に理解し、自分の狂歌をわかってくれるか?とっても不安になったんです。みんなもきっと、偉い先生ならわかる!!って思うし、添削を受けたいでしょう?あたしは一度もそこを思ったことがないんです。自分の流儀を確立してないこともありますが、確立途上で人様の意見を受け容れていたなら大変な紆余曲折を歩むことになる。自分の流儀とは果たして?彼はまずオヒラキっていう美しい日本語を頭に浮かべ、この狂歌を5文字を省いて完成させます。しかしこの肝心な部分がまだ出て来なくて、部長に報告が出来ずにいるのです。皆が見て感想を言い合いましょう。この歌になります。お開きも 充分視野内 ・・・・・・ 腹が鳴っては イクサは出来ぬ★五文字をそれぞれが考えますが、この狂歌の枠組みを一足飛びで離れて作っても充分いいですよ★