西🏝姫瑠のアディショナルタイム(111)

 トイレに入ったものの、聞こえてくる二人の会話を盗み聞きしていたように、誤解されても困る……となかなか出られず、結局、ふたりの会話を聞き続けているうちに、自分と似ていることにハッとする。西友道ノ尾の二階のトイレだ。バイトスタッフと、知り合いのお客さまの会話で、同じくらいの年齢女性のようだ。バイトスタッフの女性は働くことで2つもいい事あったと、自慢している。収入があること、そして、もうひとつは、スリムになれたこと。相手の女性も相槌を入れながら聞いているようだ。今までどんなダイエットをしても、スリムにはなれなかったのに、見て見てって…お金入る上にスマートになれたのよ♪ようやく、ふたりの女性はおしゃべりを止めトイレから出て行きあたしも出てトイレの鏡を見ながら考えていた。今はドンキのSのジーンズが楽々入る。こんなことは前代未聞の出来事である。★西友道ノ尾くさの書店にて★