西🏝姫瑠のアディショナルタイム(75)

 

時間を置く・・・重さを加える、その漬物石のような役割を京都のはてなは果たしてくれて、心から今、御礼を言いたい。私は天邪鬼で、小さい時から素直さに欠けていた。順位を決める癖もあった。誰が一番?って。共存という線を考えなあかん世の中来ていることにはっとさせられたんや。播州弁のおかげやさかい、この言葉を覚えるように啓示があったことも今なら真相を語れる域まで来てるな・・・って。脇田大佐は日本が本当に戦争を止めることが出来たのか?それがとっても心配で、海の底にあってもこの一念で過ごしていたと思う。私も実は、仮死状態で生まれているんだ。脇田大佐が私に身を替えてこの世にきていることは間違いないところのようだ。同じ環境・・・彼は溺死、そしてあたしも難産の渦中で息絶えてもおかしくはない状況だった。彼は、フレーフレーって発するうちにもあたしになってた可能性は否めない。だから海の底には魂はすでにない。こういう例は珍しいし、一億に一回起こるか否か?っていう希少な確率。それで、なぞも溶けた・・・あたしはハンモックを見るたびに懐かしい気持ちに襲われていた。自分は横たわってもいないのに・・・。謎は解決に至っている。