イエローダイヤ・マン1549

 僕は六個入りのちーずもちをまだ、セブンイレブンに入って売ったことがなく、昨夜はテンパってしまった。これはカレーパンの入る棚にある。他に注文が4つも入って、全部の商品の名前を忘れまいって焦ってしまった。大入り肉まん、カレーパン、ななちき、ななちきレッド。お客は急かすタイプではなく40代くらいのハンサムな青年だった。じっくり僕の仕事ぶりを観察しながら笑みを浮かべて待っている。肉まんのタレが必要かを尋ねないといけない、餅の入った箱を温めるか?それも質問しないといけない。質問はやけに多い。これだけ購入の他にパスタもあって温めは不要だった。僕は丁寧に、箸が必要か、それともフォーク?ってリーズナブル対応で自分の仕事のテキパキ度を出そうとするも、お客さんはよく見ている。僕は最初に全部言ったはずですよ・・って微笑を送って来る。さっきそれは言いました!!っていう強引な出方ではなく、もう一回、確認するのは当たり前…っていう平常心で対峙してくれて、ありがたかった。ここで発見あるのだ。いや、あのときは箸って言ったもののフォークがいい、あ、肉まんのタレも必要ないって言ったけど、やっぱり欲しいって。僕は、餅の温めはどうします?って最後に尋ねる。家で温めるからいいよ?って言われて仕事が無事に完了した。こういう場面では床に落とすのはもっとも良くない。そして、いいお客が、大入り肉まんを購入の顧客には多い。節約家であっても、正月ぐらい、大入り購入して、食べてみたいなってのはある。庶民の気持ちに寄り添えた僕は結構な幸せ者である。