アクアマリン・マン77

 

耳につんざくというか、かん高い容子の声を聞くと、うんざりする・・・っていう方も多くいる。僕もそうだった。お節介な性癖ゆえにみんなから辟易とされ、少しは生き方を変えるべく精進する姿が一応目には浮かぶ。世間の眼差しと物差しはもとても大事で照準になる。言わなくともわかっていることを、いけしゃーしゃーと言われれば長老たちは機嫌を悪くする・・・気分を損ねてしまうのだ。大切なのは長老を立てる気遣いと思いやりだ。しかし容子はそこまで気が回らず、未完成で、僕が見ていても、はらはらドキドキしてしまう。長老は若者に対しては母なる海のように穏やかで優しい。目を細めてその姿を満身創痍で受け止める。しかし同じ年代に対して採点は冷たい。ふわふわした部位をこちらが認めてしまうとあとが怖い・・・しかし容子はまったく気にしない。それもこれも自分の生き方を全う出来ているからだろう。人生にはそれぞれ目的があってそれを成就にもっていくすべを知っている。この感じ取り方で間違いない。プロのコンビニ熟練者を紹介したい容子だったが、今しばらく状況を見守っている段階で慎重を期す。それというのも、容子の紹介だと分かると、イジメがないとは言いきれない。最初から嫌われてしまう可能性すらある。容子の評価はそれ位低い。彼を、そういう状況で紹介するのは、危険極まりない。もう少し事態が落ち着いて・・って考えるのも悪くはない。☆鎮西高校スクールバスをキャッチ♪☆