アクアマリン・マン65

 

うちは、ひとりワンオーダーです!!ひとつの定食をシェアは当店では行っていませんってあれほどお叱りを受けて、容子は究極の場所に立たされていた。そのことを家族に話せないまま一週間を経過し、また行こうよ!!っておとつい、家族にぐんぐんリードされて伊勢勝の前まで来て本当のことを、話すしかないとこまで、追い込まれてしまう。出来るならその日は行きたくはない容子だったのだ。もう少し、心が落ち着いて、お金が出来てからにしたい再訪だった。実はさあ…容子は口火を切る。ひとりワンオーダーしないとだめって注意を受けたんだ。しかも前からそれを言いたかったらしくてさあ、かなり、言いにくそうに言ってきたからあたし・・・しばらくは、あの店には、出入りしたくないんだ。相手もそれに同調して入店をやめるって容子は高を括っていたのに切り崩される。そういうことがあったんだね、早く言ってよ、大丈夫、あたしが家の事情を話すよ。今は金はないけど、お金が出来たらひとりワンオーダーも考える。謝る心が大事だよって。容子もしぶしぶ娘のあとをついて入店し、ことなきを得たようだ。ひとりワンオーダーなら、冷奴をつければどお?って言ってた家族は、最後に、店員の前で、これだけしか頼めないけど、ごめんなさい!!相手は笑顔でわかりました🎵って。交渉力がここまであったとは・・・僕も固唾を飲み込むシーンになった。何もわからない孫は早速頬張る。来たハンバーグかつも嬉しそうだった。伊勢勝の勝つという文字はダテではなかったと僕も感動をもらった。