エメラルド・ウーマン62

 容子の性格が性善説型で誰にも打ち解ける優しい好感度を維持していることはメッポー嬉しいことです。しかし容子の亡くなった旦那様はその唯一の長所を褒めつつ、例を挙げながら、時として、憂慮の対象としてしっかり観察していたことは私も同類項です。もっと意地悪になってもいいのに・・って私も思うし、そこをしっかり旦那様として見ていたことに驚きを隠せないのです。性悪説型の人間に容子もなるべきときが来ています。いつでも微笑んで結構損ばかりの人生に、くさびを打ち込むときが来ているのです。意地悪な職場の人間たちに、へいこらせず、キリリとして自分の仕事をまっとうする意地を責任感を見せつけるときが来ているのです。ただ、いつも、容子は容易い方向を選んでなびくように人生を形つくってきたので、その辺は、いきなり変わる!!っていうことには抵抗もあるでしょう。いつもマイペースでリーダー格の相方がこう言って、今朝は容子にトドメを刺したのです。仲良くなれる人と、どんなに頑張っても無理な感じの人はいる。だから、ダメだ・・と思ってそこで凹まずに、だめならそれでもいいっていう開き直りも大事ですよ・・って。若いのにその青年はきちんと容子の苦悩をわかって、精査までしてくれていた。コンビニにはこういう深い洞察を持つ青年が多くいるのでは?そのことに私は拍手していました。