エメラルド・ウーマン59

 私の弟の晩年の頃、中村天風の言葉をコンビニで印刷して綴じて、容子にプレゼントしたことを知っていました。本にも二種類あると思います。フィクションとノンフィクション。とりわけ、ノンフィクションでも、金言をしたためて、それを解読してあるものに、晩年の弟は興味があったのか、ぜひ容子に読ませたいって何時間もコンビニに籠城して印刷機でコピーしその労力たるや・・・もちろん次の人が使えなくなり苦情も出て今度はエレナに場所を、替えてコピーを続行します。何台も印刷機のある場所を別に長崎の中心部のモールに探し当てたりと、そのときの気迫が只者ではなく思い出していたんです。容子に読ませたい!!っていう気持ちってなんだったんだろう??って私も今分析に入っています。しかもここまですごい気迫でコピーし綴じてあるものを眼にしたとき、感謝の気持ち以外に、なにか得体の知れない存在感が漂って来るのを否めません。父親の直感ではないか?と私は慮ります。私は生涯、子供を産みませんでしたから親子間にはなにか奇跡のようなレーンが存在するのでは?を想像したのです。時折、そこから飛躍しながら鑑みるのです。同じ遺伝子が滑翔するとでもいうのでしょうか?・・・ということは弟はこの作家にかなり影響を受けた・・・ということがまず言えるでしょう。自分が気に入ったからこそ、容子の琴線にも振れるだろうとの父親の直感…。幸せの捉え方について昨晩、かなり丁寧に吐露してある部位に釘付けになる容子のこころ・・・PHPが出している書籍'''ほんとうの心の力''になります。