アクアマリン・マン55

 僕があと五十日長く生存していたら77歳だったことを思うとミラクルセブンを選んでくれた容子の真意もわかる。簡単なようで、健康を維持することは難しい。皆がそれぞれ気付きを頂くひとつの課題で、そういうのを自分の夫で目の当たりに出来たことは容子の執筆活動を果敢なものにしていくだろう。病で入院するたびに思ったのは、僕が、完全に、CRP固執していた性癖でそれがゼロかその近辺であるために、僕が最後まで攻防したことは以前すでに話したかもしれない。もっと自然にCRP一辺倒にならず、物事に対処は出来ていたらば今も生きていたかも・・・はある。家中に掛かるカーテンを全部洗いたい、キレイにしたい!!って切なくも決心した僕は、大きなたらいにいっぱいカーテンを入れて水に浸して、漂白剤を入れて、そのあと、どうなったか?容子にけちょんけちょんに叱られたのは今も覚えている。カーテンは全部ちぎれてしまっていた。ここまで、漂白剤の威力はすごいって僕は初めて気がついた。そういう前例を知りながら、僕は凝り性だったゆえに、我(が)を通した。自分のCRPさえ、正常値に近まればすべて、うまくいくのでは?を思い描いたのだ。僕の失敗が意図するものはすべてに通じる。胡散臭いし、家事も下手くそな容子に嗤われるようなことだけは避けたい。いつもこれを頭に置く。核心を握っているのは誰だ??この姿勢でいれば日本はこれから浮上出来る。