ブラックオニキス・マン155

 ぱっと見では、悪いことのように見えるし、思えて後ろへ引こうか?っていうとき、数々の好材料を伴っていることに驚く。例えば出費が嵩み、これ以上まだ?僕は追い詰められていることを前提に話をしている。それは動かないものとして慄く。しかしピンチはチャンスという言葉が正しいことを知る。こともあろうに、母は立証したようだ。なんと・・・四年以上も、掃除をしなかったリビングを掃除したい!!ってこの10日間で徹底的に掃除するを決断した姉の背景。それには、どうも、エアコンの移動で二人の技術員が家を訪問してくるからだという。二箇所に電話をして、その片方がかなりの格安でしかも大手ではないことで決めたようだ。リビングにある9年経過の富士通のエアコンは父がダイレックスで購入してきて、それはそれは気に入っていたものだった。しかしこのリビングを父は追い出されてしまう。和室へ引っ込んだ。取り付けた直後だったゆえ辛かっただろう。僕が思うに、フィルターの清掃を怠っているだけで、実はこれはまだ、僕なら使えると見る。でもエアコンフィルターは高い場所で脚立をまず受け入れられない姉。外にあったものが家の中へ?一晩中眠れないほどの衝撃だが、これが業者が来るのなら仕方ないなって。そういう心の配置転換が可能になったのだろう。エアコン業者にこれを引き取ってもらい、母の部屋のダイキンのエアコンをリビングに持ってくる。僕も遊びに行った頃、ガンガン冷やしてもらいキンキンになった製品だ。ジャパネットで父が購入した。今回のことは一見、惨事のようで、実はみんなにとって有意義なことがわかる。格安のエアコン業者はリビングの古いエアコンをまだ使えると見て、整備し、もう一回売りに出すかも。母も掃除を始める。姉が貯めたリビングのゴミがいっぱい和室に来るからだ。そして姉は・・・父の形見とも言えるエアコンであと十年は冷やしてもらえる。そこを思うと全員安打の試合にも相当する。(亡くなる1ヶ月前に購入)