アクアマリン・マン42

 僕が亡くなっていても容子にテレパで気持ちを送ることが出来るのも生前の往来があったからで、魂の往来が認められれば死者の魂を動かすことが可能になる。生者は死者を完全に沈黙の区域に追いやってしまうがそうではないのだ。死者も意向を持つ。現世に物申すことが出来る。それは人によって能力が異なる。全員がそうとは言えない。しかし思考力を駆使しして生きた人物たちの心はまだこの現世に漂っている。そこで有力な情報を探っている。そうしたことが全員出来るわけではない。みんなが出来ない人々に照準を合わせているから全部幻と想ってしまう傾向にあるが、記憶の遺伝子は法則により遺伝を果たす。僕は戦争が大嫌いで、その戦争を起こした軍人たちを忌み嫌っていた。別に戦地に父が行ったわけでもなく、兄弟の誰かが派兵されたわけではない。僕は、父親に叩き込まれたのだ。軍人が戦争を始めたせいで沢山の命が奪われて、こんな具合に食べ物もない有様だ・・・って。お前たちは食べ物がなくてきっと俺を恨むかもしれないがオカド違いだ。くやしいなら、きっとお前たちは、平和の鐘が鳴る世の中を作ってくれ!!って。男であっても戦地になんかは行くな!!日本はそういうことはしないでもいい国なんだ・・・って。大人になって日本の位置が明瞭に僕の頭に描かれた。核の傘に入っていて雨は振り込まない。今の情勢?言語道断なプーチンだろう。そのヒトコトに尽きる。反社会的を超越している。

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