エメラルド・ウーマン42

 弟と私は学年はひとつ違うだけですが生まれた年度は2つ違う。それは弟は2月生まれだから。みんなが勘違いするのは弟の方が成績は良かったのだろう・・っていう項目です。小学時代ずっと私の方が勝っていた。なぜ、そういう勘違いが起こるかというと、昔は男児のほうを常に大人が見ていたことが言えます。女子の成績なんかは良くても悪くてもそこまでみんなが大事には思わない。今でこそそこを払拭してはいますが奥底に流れる水の流れをしっかり読まないといけません。クールで冷たい春の小川にある真実です。女子に必要とされたのはこれは日本だけではないことですが、子孫を残すという項目だったのです。次は水屋の仕事。薪取りの能力も含まれます。鳥を捕まえる能力も鳥を料理する能力も水屋の仕事。そして次は裁縫の技能です。仲間や近所と上手く付き合えるは項目にすら入ってない。それは当たり前の事項で、村を執り仕切る人の大抵が作り酒屋や武士の出の家。まだまだこの風習は、江戸の後期から明治まで続行しますから女子が器量を中心に見られしかも心根が優しくてすべてを網羅する家事力を維持していたのならすぐにお嫁に行く家が決まって行く程。それもすぐに約束を親同士が交わさない事には、よそに奪われてしまうからですね。こんな経緯を私が今話すのも世界の兆候もそうは変わらないからです。男は収入と地位で計られ、女は嫁荷とそして器量、家事力、家柄で審査された。嫁の荷とは連れ子ではなく嫁の持ち寄る財産のことです。いい家になると嫁にはそれ相当の金銀を持たせて相手に献上したからです。

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