ルビー・ウーマン1058

 あたしのトンマは間抜けにも匹敵でそこを見越して頭の狡猾な家族があたしを人柱にいつも認定で、苦しい生活を強いられている。しかし今春だけはそれを赦さない大魔神さながらの自分がいる。鬼瓦を被っている。今この鬼娘に負けたら世間様からなんていうバカ親なの?あんた親なんでしょ?っていうそしりだ。なぜここまであの子に弱いか・・・自分でも説明がつかない。自分でもわからない。当初に戻らないといけない。ウクライナが生まれたときに戻り検証が必要なように。調べると凄い符合が見つかる。ウクライナ独立はあたしが12年連日新聞投稿を開始した1991年12月だった。脳天直撃だ。鬼娘の誕生があたしのバンカーとの結婚に深く関与をしていた。普通はそういう出会いは百にひとつもないのに、真面目さの原点に引き戻されていた。しかもオーナーから紹介されての付き合いだった。実は当初の段階ではスパイのような関係。あたしがスパイ。あたしたちの店では月に一回、昼にミーティングが行われて30名のホステスや店のスタッフが参加でみんなが忌憚ない意見を述べ合う会合があり、そこではオーナーが自分の身辺についてを和やかにしゃべる。あたしも参加していた。銀行は融資を頼まれて決済は出ていたもののオーナーは迷っていた。彼は副支店長。内密な舞台裏を知りたかった。じゃあアタシはスパイ?あたしは頭がずる賢くて、しかし・・・あわよくば結婚・・・??は思ってもいなかったのだ。なぜ?じゃあ結婚を?子供が出来て迷いに迷い結婚した。そういう経緯は少し話したことはある。スパイ大作戦から生まれた鬼娘である。

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