デニム・ブルーママン13の19

 私がそれはねえ・・・って言おうとして口チャックします。何もかもこの子自身が気が付かないことにはお仕着せになる。この子にとっての祖父、祖母の話を私はあえてしないでおくのです。それをやりだしたらきりがない。父親が亡くなって私はどんなに心がひねくれていったでしょう。母親を亡くして私がどんなに呆然としたでしょう。それをあの子に伝えるだけの核心を私はまだ、持っていなかった。未熟な母親で自分の怒りやストレスを夫を尻に敷くことで癒やしていたのです。夫は優しい性格ですぐ泣く・・・家の中にイジメっ子が居るんだよって夫はタヤに伝えたかったでしょう。いえ、それを言わなくとも階上の生活を階下の人々はちゃんと聞いていた。畳はどすんどすん揺れます。大声も聞こえてきます。それで、もう容子はつける薬もないな・・・って夫婦生活に落胆を見たのかもしれません。あの子は結婚は闘争だと知っている。決して楽ちんなものではないと。それなのに、なんで?専業主婦を最初に選んだのでしょう?そう・・・ここが先見の明だったのです。膨大な時間が横たわる。家事と育児さえそつなくこなせば、時間の海でサーフィング♬小学生や中学生でそれに気がつく子女は多いでしょう。難なくすべてを一応こなせれば女子が死ぬことも、食べ物に困ることも

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ないのです。