ルビー・ウーマン1038

 一度結婚に破れても、あたしには帰る家が無かった。確かに両親はいても、子供二人を連れて厄介になるふてぶてしい態度には出れずにいた。弟がもしも、結婚するとき、迷惑掛ける?そういう周辺の事がむちゃくちゃ気になり実家に戻ることはせずにいた。しかし、父が実家のすぐ近い場所にアパートを借りてくれて3ヶ月はいた記憶はあります。私はあの頃をいつも、思い出すんです。私の原点はあの森内スーパーの近所のアパートに棲んで母子家庭で踏ん張っていたあの時代。私はアパートをすぐ出て行く。バンカーの彼の転勤に伴い福岡について行く。父は長崎に居て欲しいはあったのに、私は福岡生活に夢を繋いだ。彼との第一子は生まれていた。この自信が私の陣地の砦だった。勇気を奮い英断して良かった。家に居て執筆が出来る環境を採ったのです。f:id:hn0709:20220206210400j:plain