ブラックオニキス・マン130

 僕はとうとう彼女の許しをもらいあちらのご両親にf:id:hn0709:20220131010510j:plain正式に挨拶に行くこととあいなった。ふたりは恋人以上、夫婦未満だったけど、兄貴を見ている内、今がチャンスなことに覚醒する。オミクロン株の影響で結婚式に会社の人達や友人たちを招待することが出来ず、身内だけの小さな挙式になったことだ。僕のようにお金の無い人間にとって挙式費用はおろか、結納や新婚旅行、ブライダルリング費用は目の上のたんこぶで豪奢な結婚式なんか、夢のまた夢。しかし、待てよ…って辿り着く。貯蓄し資金は貯めていても、列席者を呼べないのが今だ…。オミクロンを呪っていた僕だが方向転換するなら今。このことに気が付いて母にライン電話で話すとむちゃくちゃ喜んでくれた。すかさず自信になった。