エメラルド・ウーマン29

 私は子供をもうけたい気持ちが全くゼロだった訳ではなく、心のどこかで1パーセント位の奇跡を願う自分がいたことは話しておきましょう。そんな事ある訳がない。それでも、1970年の渦中に於いて妊娠をするかも?は仄かに期待する自分がいたこと。みんなも、驚くかと存じます。49歳になっての結婚です。妊娠がある訳がない。それなのに、奇跡を思う自分がいたことが感傷に値した。相手は全く鼻にも掛けません。子供のことなど、おくびにも出さない。しかし、私はやはりひとりの女性だったのです。50歳にはまだ到達してないことが、それを支えていたのです。宝くじに当たることのように難しい確率でしたが、そこに思いを馳せても罰はあたらない。それ程、子供は欲しかったのです。f:id:hn0709:20211224192141j:plain