デニム・ブルーママン12の12

 クラスの中心にいて、そこからのみ見ていたらどうなるか?容子はやがて、隅っこから教室全体を見ていくのも、意義はあるのでは?と、狙いを定める。もちろん、私には言いません。常にこの家では勉強が出来て当たり前。隅っこにいて、ぼんやりしてる態度を許すはずもなく、それでも、容子はあらかじめ勝算があるのか、自然体でいるのです。世の中は矛盾だらけでその矛盾を解いてしまうのはいかにも無粋な行い。それより、荒療治が求められている。そんな感じの手応えでした。勉強が出来て当たり前なら何もかもOK?皆がそれぞれ、人間としての容器(うつわ)作りを任されている。デザインを決めるのは自分。いや、人さまの影響ももろに受けるでしょう。正に誰の意見をも受け容れる柔軟な心が肝心だったのです。f:id:hn0709:20211209123747j:plain