デニム・ブルーママン☆第12章

f:id:hn0709:20211115200153j:plain 5年生になって暫くして、転校生が来たらしく、その男の子のことを話すときは、いつになく弾んだ顔…しかも、時に、恥じらいのような、表情を見せる。私は一瞬、初恋では?とそれを予感します。学校の教室に行くのが楽しくて仕方ない様子で、私も、少し心配したほどです。その男の子は東望(とうぼう)アパートに棲んでいて容子は学校から戻ると、女子の友達を誘ってそのアパートの近所まで行き偵察をしていたようなのです。好きになって、とことん、相手のことを知りたい気持ちは分かるけど、相手のお子さんが嫌がらないか?そこまで憂慮した程です。しかし、やはり、幼い時に起こした事件で学んでいたのか、爽やかな関係を頭には描いていたようで安堵するのです。彼は私も授業参観で見ましたがタイガースのジュリーに風貌がそっくり。好きになるのも当然かなあ…は実際あったのです。