エメラルド・ウーマン23

 f:id:hn0709:20211113102326j:plain嫁いだ後の私の生活の忙しさは、たまったもんじゃあありません。実家に残して来た母親の元を、2週間に一回は訪ねたかったけど、そういう時間の余裕もなかったのです。まず朝がバタバタでした。お姉さんに朝ご飯の仕度を全部任せてしまえる気性ではない私。お姉さんよりも一分でも速く起きないといけない…と雁字搦めになって眠れない。うとうとしている間もなく、外は明るくなって起きる時間です。まずバイクで出勤する夫に食事を出して送り出し自分の準備。片付けはお姉さんに任せます。家を出てバスに乗って中央橋で降りて20分は歩き、やっと、伊良林小学校に辿り着く。くたくたですが、疲れた顔をしゃきんと戻して職員室に入ります。身長が141センチしかない私には若い頃から猛烈な劣等感がありました。そのマイナス要素が私をキリリに整えていたのです。