ルビー・ウーマン982

 離島に行くとセブンイレブンのない地域もあるだろう。セブン信者の家族は自分はたぶん生きてはいけないだろうって吐露する。たまたま離島の映画を観て感じたのだと言う。903納豆を置いてることで信頼感もバイマシになり、今は週に2回は、入店し、家族はそのとき、納豆を買溜めしている。そういえばあの映画を思い出す。アイ・アム・サムで娘を演じたダコタ・ファニングが父親が近所に越してきたことで、夜中、たびたび抜け出して父親のマンションを訪ねる…。窓から入ることもある。その行き帰り時、必ず、セブンイレブンの前を通るのだ。コンビニの灯りは人のいる温かさそのものだ。あんな小さな子供の夜の歩行を見守る明るさに、私は目眩がしそうで嬉しかった。夜のしじまに浮かぶ希望の光と言ってもいい。