エメラルド・ウーマン20

 妹の美知が亡くなって3年の歳月を経て私は再婚を決める。知人の紹介でした。最初は全くその気はなかった。母親が真剣な真顔で連日連夜薦めたもので私も段々と気持ちが動いていくのです。でも、教員は絶対に辞めたくない。それは相手に条件として出した位です。そして再婚して相手に嫁いだとしても、自分の母親には毎月小遣いを渡したい。それを快諾してくれる相手でないと嫌だったのです。文金高島田を2回も経験した私…今となれば一回分を容子に譲りたいくらい、悪い気がします。街中の小さなホテルに両家の親戚縁者が集まった。相手のご子息も参列します。熊本大学に通う学生でした。容子が中2のとき、私たちは再び新郎新婦となり、結婚式を挙げ、新生活への道のりを歩み始めるのです。