ブラックオニキス・マン115

 東長崎をひがながと呼ぶのは、若者だけではない。年配の方々も、いつしか、ひがながと今は呼ぶようになっている。このリアルを観てると、ニックネームの発祥と意義についてを深い愛着で探検している自分の視線を同時に発見する。チトセピアをチトピーと呼ぶのもむちゃくちゃカワイイ。みんなに愛される謂われにもなる。ニックネームで呼んでいた豊橋のイオン。南にあったからナンジャスだがまたもう一回行きたい郷愁に襲われる。今はイオンだがジャスコを愛した人々にナンジャスの愛称は受け継がれていた。このイオンにも秘密があると母は打ち明ける。いいオンナって連呼してご覧、イオンになるから♪僕は若き日の母がまぶし過ぎる。ブサイクでありながら、自分をアピールすること、百戦錬磨の大将のごとく…たまに僕が注意した程、勇ましかった。相手に喧嘩を売っているように見える時があった。今は優しいおばあちゃん、安心して見ていられる。