イエローダイヤ・マン1377

 僕の欠点はミスが多いこと、そして、友好的なようで実は人が怖いこと…昨日、1997年の映画グッド・ウィル・ハンティング旅立ちを鑑賞しながらギクっとする。小さい時、虐待を受けた訳ではないのに、マット・デイモン演じるこの青年の隠密傾向が理解出来るのだ。楽しくていじられても平気な性格の裏側にある天才の冷徹な気質。細かいと言ってもいい。例えば疑い深い。彼女と一緒になるのはいいとしても、カリフォルニアに着くまでに嫌いになったら?とか…ベン・アフレック演じる親友の言葉も僕には意味深に聞こえる。毎日迎えに家まで行くけど、正直、お前がいないなら、どんなにいいだろうな?って思うって。掃き溜めにいるお前ではないはずだ…と本音を明かす。そして、次の言葉に極め付けがあった。当たり券を手に持っていながら、いつになっても、換金しないお前が分からないって…。よく描いている。二人の俳優の共同脚本が唸る。人を信じられないのではない。僕の場合はひとりが好きなだけ。ただそれだけの話だ。