ルビー・ウーマン958

 煮ても焼いても食えない妻だった…亡夫との結婚生活を回想していたんです。期待以上だった映画、愛の狩人。その中で同棲中の彼女が全く家事が出来なくて、彼氏が遂にキレて激高するシーンが出て懐かしくて思い返していたんです。布団の上下、敷布団も掛け布団も整えて、しかも、全体にコロコロを回転させて欲しいと夫は懇願して来た。私がそれをすると、大変喜び眼を細めた。清潔が大好きな彼だった。私はそこまで綺麗にはしなくてもいい方。構わない方だ。男は特に綺麗好き。私は夫を喜ばす為に毎日のようにコロコロを転がし続けていたのだ。