イエローダイヤ・マン1359

 スパルタカス、この映画は以前一回見てある程度、分かった積りでいたが、今回、男の性(さが)を感じる場面ばかりで気持ちは張り詰めた。以前は全く気が付かないことに戦慄が走る。男は戦いによって自由が得られると思いがちだ。しかし、自由の為に血を流すことはありえない。最後あたりにで詩人アントアナスとスパルタカスを戦わせたあの悪どさを見て、信じられない気持ちに陥る。ふたりは涙を流しながら闘い、スパルタクスは心底詫びながら相手の胸を刺す。血を流して何かが得られると、男は間違う性向がある。酔う傾向にある。自分を騙してはいけない。スピルタカスは幼少から小学、中学生でも鑑賞を薦めたい。充分理解は出来る。張り付けにされ十字架に架けられたスパルタクスに妻は、彼の赤ちゃんを見せつつ、早くあなたは死んで!って泣きながら足に絡みつく。戦いは虚しさしか生まない。監督はスタンレー・キューブリックスパルタクスを演じたのはカーク・ダグラス…最高賞賛で讃える僕がいる。