ルビー・ウーマン947

 2回目を鑑賞して、なんか途轍もない憂鬱な気持ちに追い込まれる。ブァージン☆スーサイズという2000年に公開の映画だ。5人の娘たちに恵まれ旦那は教育畑。妻も明るくて家庭的。どこにも欠陥が見当たらない。それなのになんで娘たち全員が亡くなる?なぜだろう。私にはあの光景が浮かび上がる。ラックスがスタジアムで好きな男子と抱擁し一晩を明かす…しかし男子は朝が来る前に居なくなる。彼女を広い競技場にひとり残したまま。あの場面が恐らくすべての不幸の鍵を握る。男子にはこういう逃げる一面が誰にもある。ソフィア☆コッポラ監督はデビュー作品からして抜きん出ている。