イエローダイヤ・マン1350

 フランス文学の金字塔にあるビクトル☆ユーゴーの虜になった僕は、これまでの自分がいかに浅堀りだったか、嫌というほど今回で分かった。フランスロマン派の詩人でもある彼の他の作品もむちゃくちゃ気になる。このレ・ミゼラブルは随分前からスターチャンネルで放映されていたのに、白黒だから…って引いていた僕。しかも、物語も内容も暗そうでいまいち気分が乗らず、今回初めて鑑賞して驚く。現在公開されているどの映画よりも、卓越している。これは、世界中が今、暗闇にある証明にもなる。貧困と無知の関係、悪党と善良なる人々との対比…なぜ、ここまで彼に惹かれるのだろう。男の中の男だからだ。特に馬車の荷物の下敷きになった人を助けるシーン。彼のような人物が百人いれば世界は明るくなる。必ずまっとうになる。