デニム・ブルーママン10の3

 緊張が容子にはあったけれど、なるべく自然体でいようと、自分でリラックスを装う。しかしやはり、自分の家とは格段の差があることに当惑します。お手伝いさんがいる。そして…初めて座るダイニングテーブルの椅子。自分が持って来たプレゼントが小さく視えてしまうし、動揺は隠せません。みんなが手にしているもののラッピングも豪華に見える。大変な勘違いをしていまいか?と心からどよめくもののもはや遅いのです。緊張は最後まで解けず、いつもの自分はとうとう出せなかったことを悔やむ…しかもナイフとフォーク仕様だった。各家庭の生活にはランクがある?洗礼だったのです。