デニム・ブルーママン9の21

 目の前の邸宅に可愛いい花嫁さんがやって来てとたんに町名(当時この辺を、まちみょうと呼んてた)は華やぐ。音楽の先生(ピアノと声楽)で優しくて皆に愛されるタイプ。次々に男の子二人誕生し、ロコちゃんの下にも弟がいます。この辺が子供たちで溢れていたのは頼もしい限りですね。私は面白いことばかりに、興味を持ち、転校生が来るたびに出掛けて、その子が棲む家まで偵察に行く容子が心配でした。知りたい気持ちが強過ぎるのでは?と。自分がいるクラスではなかったからです。転校生はすぐ目と鼻の先に越して来て、先生はその生徒に「トンチ」とニックネームを付けたそうです。容子は先生の感性を褒める。ユーモアが分かる先生に違いないって息巻くのです。